療養病棟とは
医療法において、病院は5分類(一般病床・療養病床・精神病床・感染症病床・結核病床)に整備されております。(病院の病床は一般病床・療養病床・精神病床・感染症病床・結核病床の5つに分類されています。)
急性期の疾患を扱う一般病床に対し、急性期医療の後の慢性期医療を担う病床の種別を療養病床と言います。
(急性期の患者さんが入院される一般病床に対し、急性期から回復した後の慢性期の患者さんが主に入院される病床を療養病床と呼びます。)
さらに「療養病床」は、医療保険が適用される医療保険型療養病床(医療療養病棟)と、介護保険が適用される介護保険型療養病床(介護療養病棟)に分けられます。掛川東病院の療養病床はすべて医療保険が適用される医療療養病床となります。
医療療養病棟の特徴
医療療養病棟は、急性期医療の治療を終えても、引き続き何らかの治療が必要なため医療提供の必要度が高く、病院での療養が継続的に行われる必要な患者さんを対象とした病棟です。
このような慢性期の患者さんの病状に対し、厚生労働省の定めた規定に従い、医療の必要度に応じた医療区分および日常生活自立度(ADL自立度)の視点から考えられたADL区分により包括的(総合的)に評価される包括評価をする事となっております。医療療養病棟は、主に医療区分2~3などの医療必要度の高い患者さんの入院を担当することが期待されている病棟であり、医療区分1にあたる患者さんは、介護療養病棟や老人保健施設などの介護施設が入所を担当する傾向にあります。
医療区分について
平成18年以降、患者さんの医療必要度により「医療区分」は1~3の3段階に分類されております(医療区分に関わる評価表をご参照ください)。当院では、医療区分2・3に該当する患者さんが入院の中心となっております。
医療区分3 | |
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疾患・状態 | スモン、医師及び看護師による24時間体制での監視・管理を要する状態 |
医療処置 | 中心静脈栄養、24時間持続点滴、人工呼吸器使用、発熱を伴う場合の気管切開、気管内挿管のケア、酸素療法(3ℓ/分以上)、感染隔離室におけるケア、ドレーン法、胸腹腔洗浄 |
医療区分2 | |
疾患・状態 | 筋ジストロフィー、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病関連疾患、その他神経難病(スモンを除く)、神経難病以外の難病、脊髄損傷、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍、肺炎、尿路感染症、創感染、リハビリテーションが必要な疾患が発症してから30日以内、発熱を伴う脱水、体内出血、発熱を伴う頻回の嘔吐、褥瘡、うっ血性潰瘍、せん妄の兆候、うつ状態、暴行が毎日みられる状態 |
医療処置 | 透析、発熱又は嘔吐を伴う場合の経管栄養、喀痰吸引、気管切開、気管内挿管のケア 3回以上/日の血糖チェック(インスリン注射実施)、皮膚の潰瘍のケア、手術創のケア、創傷処置、足のケア 、酸素療法(医療区分3に該当しない場合) |
医療区分1 | |
医療区分2・3に該当しない者 |